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 新型コロナウイルスの影響で休止していた部活動が各地で再開し、高校野球にも球音が戻り始めた。徳島県内では6月から対外試合が解禁に。3年連続の甲子園出場を目指していた鳴門は6日、今年初の練習試合に臨んだ。

 小松島西との第1試合。四回から救援した鳴門の右腕・藤中壮太(3年)は、久々のマウンドで成長を実感していた。直球の球速が自己最速を1キロ上回る141キロを計測。6回1失点の投球内容にも、笑顔だった。「3カ月近い休校中も、地元で弟を相手にピッチングや遠投をしてきました。その成果だと思う。率直にうれしい」

 昨秋以来となる実戦に14―1で勝利。1番遊撃を務めた主将の田口史樹(同)は照れくさそうに笑った。「守備でアウトひとつを取るだけでもすごくうれしくて。全員で(勢いに)乗っていける感じでした」

 藤中も、田口も昨夏、甲子園を主力として経験した。5月20日、第102回全国選手権大会の中止が決定。甲子園に戻ることはかなわなくなったが、田口は部内のグループLINEで呼びかけた。「全員で、最後までやりきろう」

 23日に練習を再開すると、29日に徳島県独自の大会の開催が決まった。新たな目標が明確になり、「今は大会の頂点に向かって、毎日厳しい練習ができています」と田口は言う。

 独自大会の開幕は7月11日。2人は声をそろえる。「全員で笑って終われるようにしたい」(小俣勇貴