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 ふもとから標高2612メートルの千畳敷まで、高低差950メートルを7分半で結ぶ「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」(長野県駒ケ根市、宮田村)が6日、約5カ月ぶりに運行を再開した。支柱に変形が見つかり、復旧工事のために1月から運休していた。さっそく乗客が訪れ、残雪が目の前に広がる絶景に感嘆の声を上げた。

 開業前、ふもとのしらび平駅で「安全祈願式」があり、同ロープウェイを運行する中央アルプス観光の役員らが新型コロナウイルスの感染防止を含めて安全運行を祈った。始発の乗客は増便を含めて計58人。新型コロナ対策で当面は、定員を60人の半分以下に抑えて運行する。

 午前中は好天に恵まれ、観光客らは雪と岩のアルペン的な絶景を満喫した。千畳敷の積雪は約1メートル。ピッケルやアイゼンの雪山装備をした登山者らは、急傾斜の雪面を登り、日本百名山の木曽駒ケ岳(2956メートル)を目指していた。

 長野県飯山市の宮本勝さん(70)と妻の智子さん(70)は、初めての千畳敷。前日に運行再開を知った。「ラッキーです。雪渓がすごいですね」と、千畳敷を散策した。

 今年は、中央アルプスが国定公園に指定されたほか、約半世紀前に絶滅したとされる国の特別天然記念物ライチョウの環境省による「復活作戦」が始まり、話題は豊富。だが、新型コロナの影響で自粛ムードが広がっており、中央アルプス観光の江崎吉剛社長(61)は「安全対策に努め、まずは県内の観光客を増やしたい」と話した。(近藤幸夫)