【動画】語り継ぐ)日中戦争の歓迎ムードを知る白井昭さん=伊藤智章撮影
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白井昭さん(92) 愛知県知多市

 昭和2(1927)年9月生まれです。おやじは愛知県警の警察官だったが、(思想取り締まりの)特高に回されて嫌になって辞め、豊橋市職員になった。商工担当だが、当時は深刻な不況。有利な取り計らいを求め、うちにまでシクラメンや金魚鉢など付け届けがあった。

 ところが昭和12年7月、日中戦争が始まると、世の中ががらっと変わった。軍需景気です。大企業、その下請け、孫請けが次々に工場を造った。町村にまで工員向けの6軒長屋がどんどんできた。1両に数人の客だった名古屋―豊橋間の特急列車が満席になった。軍は上海、南京と勝ち進み、昼は日の丸を掲げた旗行列、夜はちょうちん行列だ。男が多かった。子どもは乾パンをもらえた。

 キャバレー、料亭も大にぎわいだ。「前線で兵隊さんが苦労しているのに」と浮かれた世情を戒める新聞記事まで載った。うちは新聞を2紙とっていて、開戦前の娘の身売り、夜逃げ、自殺、移民といった記事が多かったのが、変わった。

 戦争で仕事が増え、食っていけ…

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