大病から復帰の阪神・原口 同学年記者が感じたこと

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辻隆徳
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 背番号「94」はいつものようにあいさつして、敵地のゾゾマリンスタジアムに入ってきた。昨年6月4日。1軍に復帰する緊張感は感じられない。大腸がん手術を乗り越えたプロ野球阪神の原口文仁(ふみひと)(28)だ。どこかリラックスした表情に見えた。

 ロッテとの交流戦。出番は九回、代打で回ってきた。敵地なのに、大歓声と拍手が響き渡る。打席に立つ前、外野席に向かってお辞儀をした。「ロッテファンもタイガースファンも声援をくれた。また新しい野球人生がスタートする」

 節目の一振りは左翼フェンスを直撃し、二塁ベースに頭から滑り込んだ。いきなりの適時二塁打。泥だらけのユニホームで右腕を突き上げたとき、球場の記者室で聞いた大歓声が今でも忘れられない。

 原口と同学年の私は、25歳…

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