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 自宅にいながらメロン狩り――。メロン生産量日本一を誇る茨城県が企画した「オンラインメロン狩り」が7日、鉾田市で開催された。東京や大阪、兵庫など県外11組、県内9組の親子らがパソコンなどの画面越しにじっくり品定め。メロン狩りを「体験」した。

 午前の部に協力したのは、同市秋山のメロン農家市村知一(ともかつ)さん(44)。水田に囲まれたビニールハウスの脇にパソコンを置き、画面に映る10組にまず、栽培の苦労や甘いメロンの見分け方、おいしい食べ方を説明した。

 「根本に近い方の実がお兄ちゃんメロン。弟メロンよりも早く大きくなり、甘い。実のそばの葉が枯れ始めたのが熟したサイン」。子どもからの「メロンの真ん中が甘いのはどうして?」という質問には、市村さんは「収穫直後は真ん中に養分が集まる。常温で数日おくと、外側にも広がります」と答えた。

 その後、県の担当者がメロン畑を歩きながら、直径20センチ前後に育った県オリジナル品種「イバラキング」20個を順番に画面に映し出した。参加者は希望する実の番号をスケッチブックなどに書いて掲げ、重なった時はじゃんけん。30分ほどで選び終えた。完熟後に収穫し、2個3千円(送料、参加費込み)で発送する。

 娘の莉穂さん(10)と参加した岡田庄生(しょう)さん(39)=東京都杉並区=は「クイズや旅の番組に参加しているよう。今度はリアルに訪れたい」。莉穂さんは「甘いのを見つけるのに苦労したけど楽しかった。届くのが待ち遠しい」と話した。

 県やJAほこたによると、今年は首都圏での販促フェアなどが軒並み中止された影響で売り上げが一時伸び悩んだ。観光農園の多くが休止になり、例年は約300人のバスツアー客が訪れる市村さんのハウスでも催しを断念したという。

 県の担当者は「生産者と消費者を結ぶ新たな方法として、別の農産物でも試したい」と話した。(古源盛一)