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 第2次世界大戦に続き冷戦にも「勝利」した米国。経済・軍事ともに覇権を手にした国はいま、激しい国内対立に苦しみ、トランプ政権のコロナ危機への対応は自由と民主主義の土台を揺さぶる。なぜこうなってしまったのか。米軍将校から転じた歴史家、アンドリュー・ベースビッチ氏に聞いた。(ワシントン=青山直篤)

Andrew Bacevich
 1947年生まれ。米陸軍士官学校を卒業後、ベトナム戦争従軍を含め米軍に23年間勤務した。保守派の論客として、米国の対テロ戦争を批判してきた。

 ――米国が冷戦の「勝利」を過信し、道を誤ったのだと訴えていますね。

 「冷戦が終わり、ソ連崩壊にまでつながるとは、私も含め、米国ではほぼ誰も想像していませんでした。ベルリンの壁崩壊を目の当たりにして、米国の政治家や知識人は古来、戦史で繰り返された『勝者の病』というべき傲慢(ごうまん)さに陥り、現実を見る目を失ったのです」

 ――どういうことですか。

 「冷戦後に、米国の指導層が信…

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