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 中国の国家林業・草原局は、希少哺乳類「センザンコウ」を国が指定する保護野生動物の2級から、最高レベルの1級に引き上げた。センザンコウは食用目的の違法取引が後を絶たない一方、新型コロナウイルスのヒトへの感染に関係した可能性も指摘されており、取り締まりと感染リスクの両面から管理強化を図った模様だ。

 同局が5日に発表した。センザンコウは中国南部に生息し、肉が珍味とされるほか、硬いうろこが薬の材料として重宝されてきた。乱獲が続いたため、中国政府は2007年に猟を禁止し、18年には貿易取引を全面停止した。ワシントン条約でも商業目的の国際取引が禁止されている。

 香港大の研究チームは3月、「新型コロナに類似したウイルスがセンザンコウから見つかった」と英科学誌ネイチャーに発表した。ヒトへの感染に関係した可能性もあり、研究チームが市場取引を厳しく禁じるよう、提言していた。

 保護レベルを引き上げた中国政府は「生息地の調査や、密猟を防ぐパトロールを強化する」としている。(北京=冨名腰隆)