[PR]

 第102回全国高校野球選手権大会が中止となり、いつもとは違う夏が近づいている。独自大会を開催することが発表された愛知県では6日、愛工大名電と愛知黎明が練習試合で対戦した。新型コロナウイルスの影響で活動自粛が続いていた県内にも、球音が戻りつつある。

 「久々に野球をやったという感じで楽しかった。朝のグラウンド整備の段階からみんなのやる気を感じていました」。愛工大名電の倉野光生監督は、同県春日井市の同校グラウンドであった試合後に笑みを浮かべた。両校とも練習試合をしたのは、およそ2カ月ぶり。「試合勘はこれからだけれど、みんな準備をしていたから練習不足で困ったという雰囲気はなかったですね」

 愛工大名電の部員が寮に戻ったのは5月31日だった。そのとき、3年生には木製バットが贈られた。練習試合では「高校野球後」を意識して木製バットで打席に立つ場面も。しかし、リードされると金属バットに持ち替え、サヨナラ勝ちした。

 現在の3年生が1年生だった2018年夏の第100回選手権大会で愛工大名電は西愛知代表で甲子園に出場。この日遊撃を守った佐藤慶志朗選手が唯一の試合出場者になる。そのときの甲子園は「先輩に連れて行ってもらった場所」。その舞台へ自分の力で立つことはかなわなかったが「それなりに気持ちの整理は出来ている。この夏の大会という目標も出来たので、そこに向けて進みたい」と話した。

 愛知県高校野球連盟が主催する「夏季愛知県高校野球大会」は7月4日に開幕する。(上山浩也)