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 約40億年前の地球にあった二酸化炭素と窒素、水、鉄に秒速1キロの超高速で金属をぶつけることで、生命誕生に欠かせないアミノ酸をつくることに東北大などの研究チームが成功した。太古の地球に隕石(いんせき)が衝突して生命が生まれたとする仮説を強める結果という。論文は8日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(https://www.nature.com/articles/s41598-020-66112-8別ウインドウで開きます)に発表された。

 隕石の衝突を模した実験は過去にもアミノ酸ができた例があったが、太古にわずかしかなかったアンモニアなどを材料にしていた。今回はありふれた材料からグリシンとアラニンという2種類のアミノ酸ができており、隕石の高温・高圧で化学反応が進むことを初めて示せたという。

 東北大の古川善博准教授(地球化学)らは、二酸化炭素と窒素などを容器に入れて太古の地球を再現し、別の金属片をぶつけて衝撃を与えた。地球に生命が生まれたとされる約40億年前は、前後2億年ほどの間に大量の隕石が降り注いだと考えられている。古川さんは「この時に生命の材料が大量に生成され、生命誕生のきっかけになったのかもしれない」と話した。(石倉徹也