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 新型コロナウイルスが首都圏などの都市部を中心に感染拡大した影響で、地方への移住を考える人が増えるのではないか――。そんな「好機」を逃すまいと、秋田県は県内企業への就職支援や移住定住のPRにオンラインで力を入れる。

 県外に住む大学生向けには、以前から県東京事務所(東京都千代田区)が県内就職をサポートしてきた。首都圏の大学でキャリア支援の経験がある2人の職員が、対面や電話で相談に乗るほか、面接練習やエントリーシート添削などにも幅広く対応。立地の関係で、相談者は東京近辺に住む学生が中心だった。

 新型コロナ感染防止を主目的として、今回新たに事務所内の通信環境を整え、今月1日からオンライン相談を始めた。県移住・定住促進課の三浦卓実課長は「場所を問わないオンラインなので、全国の学生や、県内の保護者の相談にも広く対応できる」と、感染防止以外の効果も期待する。ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、就職活動本番に近い形でのウェブ面接練習も可能だ。

 相談には事前予約が必要で、県就活情報サイト「KocchAke!」内か電話(0120・122・255)で申し込む。

 また、身近に通信環境がなく、ウェブ上の企業説明会などに参加できない学生を対象に、同事務所内の会議室を面談用に無料で貸し出す。県内でも同様に、機器不足などのためウェブ説明会を開催できない企業向けに、あきた企業活性化センター(秋田市)内の会議室を貸し出すことにした。いずれも予約制。

 さらに、コロナ禍をきっかけに地方への移住を考え始めた人に秋田の魅力を知ってもらおうと、25市町村のPR動画などをまとめた専用サイト「オンライン DE 秋田暮らし」(https://www.a-iju.jp/page/news_topics/topics/8818別ウインドウで開きます)を新設した。「コロナ禍でも『オンライン帰省』のように、ふるさとを懐かしく思う動きがあった。県内外の方々に秋田を知ってもらい、将来的にふるさと回帰や移住につながってくれれば」と三浦課長。ライバルの他県と差をつけるため、今後も発信を強化したい考えだ。(野城千穂)