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 徳島発の人気バンド「チャットモンチー」のメンバーとして活躍した高橋久美子さん(38)=愛媛県出身=原作の絵本「あしたが きらいな うさぎ」(マイクロマガジン社)が今春、発刊された。高橋さんは2011年にバンド脱退後、作詞家として活動するほか、絵本の翻訳などの仕事にも取り組んでおり、今作はオリジナル絵本としては2作目という。

 「あしたが きらいな うさぎ」は、体毛がもじゃもじゃしていることをバカにされているウサギの男児ウールが主人公。友達に会いたくないばかりに「明日にならなきゃいいのに」と願い、時計の針を逆に戻したり、眠らずに夜を過ごそうとむなしい努力をしたりする。やがて年に一度の「星まつり」の夜が訪れ、閉じこもりがちのウールの身に、「星の神様」によって奇跡が起きる物語。

 原作を高橋さんが手がけ、絵は栃木県出身の高山裕子さんがコミカルかつやさしいタッチで描いた。現在は東京都在住の高橋さんが数年前に愛媛県四国中央市の実家へ帰省した際、おいが「幼稚園に行きたくない」「寝なければ明日にならないよね」と話し、悲しい顔をしていたのに着想を得た。「大人も子どもも明日が嫌いになる日はある。ウールのようにコンプレックスによるものであれば、チャームポイントに変えられたらいいのに」との思いが込められている。

 高橋さんは鳴門教育大(徳島県鳴門市)在学中の04年にチャットモンチーに加入し、ドラムを担当して作詞もした。大学では学校教育について学んでおり、絵本の講義では指導教官が学生たちに必ず絵本を読んで聞かせたことをきっかけに「絵本を読む場は、ふれあいの場」と感じるようになったという。

 「あしたが きらいな うさぎ」はA4変形判で32ページ。税込み1485円。全国の主な書店で発売中。問い合わせは、マイクロマガジン社販売営業部(03・3206・1641)へ。(雨宮徹)