高知)車中泊避難、コロナで増える? 指定避難所で訓練

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 災害時の避難所で新型コロナウイルスの感染を避けようと、「3密」を防ぐために車中泊の検討が各地で進められている。高知県日高村の「社会福祉センター」では6月8日、高知市の防災団体「高知防災プロジェクト」が主催して避難訓練が実施された。

 センターの駐車場は一般と車中泊専用に分けられ、避難者役の参加者が感染防止のために1台分ずつ間隔を空けて車を駐車した。

 団体のメンバーから、避難中は、車の後部座席の水平な場所で過ごし、水分補給や適度な運動で体調を整えることの説明があった。訓練には、県内の6市町から防災担当の職員ら約30人が見学に訪れた。質疑応答では「駐車場での事故のリスク管理をどうするか」「駐車する向きをそろえなければ排ガスを浴びる」などの課題が指摘された。

 高知防災プロジェクトはボランティア経験者らが集まり、防災への啓発活動を続けている。山崎水紀夫代表は東日本大震災熊本地震などこれまで20以上の被災地で現地ボランティアをしてきた。

 山崎さんによると、車中泊では、狭い座席で長時間滞在するため、エコノミークラス症候群になる危険性がある。一方で、感染防止やプライベート空間を保つという点では利点もある。

 NPO法人「CeMI環境・防災研究所」のインターネット調査によると、新型コロナで避難行動が変わると答えた人のうち、42%が車中泊避難をすると回答。実際の避難時に、車中泊を選ぶ人が一定数想定される。

 山崎代表は「車中泊を推奨していないが、要望がある以上は現実的に支援する方法を考えなくてはいけない」と話す。指定避難所で車中泊を受け入れる態勢を整えれば、自治体が避難者の支援や状況把握をしやすくなるという。

 見学した中土佐町危機管理室の小松賢介室長は、南海トラフ地震発生の恐れが高まったとして「臨時情報」が出た場合にも、一時避難のために車中泊をする人が想定されると指摘する。「車中泊も選択肢の一つとして、正しい方法を住民に伝えなくてはいけない」と話した。加藤秀彬

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