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 新型コロナウイルスに感染した給食調理員3人について、栃木県栃木市教育委員会が、学校給食の調理作業に携わらないことになったと保護者に連絡し、調理現場から外す方針を示していたことがわかった。県議会で疑問の声が上がり、県も「復帰に問題はない」としたため、市教委は8日、方針を撤回して調理員の復帰を決めた。

 調理員3人は栃木第四小学校に勤務し、4月中旬に新型コロナの感染が相次いで判明した。登校が再開した6月1日、第四小保護者あてに教育長と校長の連名で「感染した調理従事者は、今後、学校給食の調理には携わらないこととなりました」と文書を出した。

 この文書について、4日の県議会文教警察委員会で小池篤史県議(民主市民クラブ)が「人権上の問題になるのではないか」と指摘した。

 市教委はその後、県の保健所業務を担う県南健康福祉センター(小山市)に相談し、「感染後、4週間再発症しなければ職場復帰しても問題はない」との助言を受けた。近く3人に復帰の方針をを伝えるという。

 市教委の担当者は「児童の安全と保護者の安心のために早急に判断することが必要と考えた。県など関係機関に助言を受けてから文書の発出を検討すべきだった」と話した。(根岸敦生、池田拓哉)