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 ホンダは社内ネットワークシステムに大規模な障害が発生したことを受けて、国内で勤務する本社や工場の間接部門の社員に対して9日に有給休暇を取るよう奨励した。サイバー攻撃の可能性もあるとみて、被害の拡大防止のためにパソコンの使用を制限している。一方で、新型コロナウイルスの感染予防で社員の多くが在宅勤務をしており、パソコンなしだと仕事にならない状況という。同社への取材でわかった。

 同社の広報担当者によると、システム障害の原因や影響は引き続き調査中だが、米国の完成車工場の生産が一部止まったという情報もあるという。国内工場では9日、通常通り生産を続けているという。

 システム障害は8日午前9時ごろに発生。社内システムにアクセスできず、メールが送れないといった報告が社員から相次いだ。コンピューターウイルスを使ったサイバー攻撃の可能性も否定できないため、同日午前11時ごろ、全社員を対象にパソコンの使用を制限した。

 工場では出荷直前の最終確認をする「完成車検査システム」が接続できなくなり、国内4工場で一時出荷を見合わせたが、同日夕に復旧し、生産への影響は出なかった。(稲垣千駿)