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 環境省は9日、東京電力福島第一原発事故の除染廃棄物を詰めた袋(フレコンバッグ)の流出対策を福島県内12カ所の仮置き場で終えたと発表した。昨年10月の台風19号による流出が問題化していたが、その後の調査で河川の近くや浸水想定区域にあるなど対策が必要な場所を特定。梅雨を迎える前に対策を打った。

拡大する写真・図版昨年の台風19号で除染廃棄物が入った袋が流出した現場=2019年10月、福島県田村市、三浦英之撮影

 二本松市や浪江町、川内村など6市町村12カ所。流出の恐れがある袋を別の仮置き場に搬出したり、仮置き場内の安全な区域に移設したりしたほか、仮置き場に水が流れ込むのを軽減するため柵や土囊(どのう)を設置するなどした。

 仮置き場の除染廃棄物入りの袋は、昨年10月の台風19号による豪雨で県内4市村の仮置き場から計90袋が流出。うち35袋は袋が破れて中身が流れ出し、30袋はいまだに見つかっていない。

 そのため環境省は昨年12月から3カ月ほどかけて、すべての仮置き場を地図情報や現地調査で点検。なお流出の恐れがある12カ所について、5月末までに対策を打つとしていた。(水戸部六美)