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 政府は9日、新型コロナウイルス感染症の「収束」や「終息」について、「一概に定義することは困難」とする答弁書を閣議決定した。国民民主党の岡本充功氏の質問主意書に答えた。

 安倍晋三首相は5月25日の記者会見で「今回の流行をほぼ収束させることができた」と発言している。岡本氏は「収束」や「ほぼ収束」とは、それぞれどのような状態を指すのか質問した。答弁書では「国内外における感染状況や病原体の性質、社会情勢などの具体的な状況に即して判断すべきもの」とし、定義については触れなかった。

 また、岡本氏は別の質問主意書で、橋本聖子五輪相が「東京五輪の開催は新型コロナの収束が大前提」との認識を示していることをめぐり、「ここでいう『収束』とはどのような状態を指すのか」と説明を求めたが、政府は答弁書で「今後の感染状況にもよることから、現時点でお答えすることは困難」とするにとどめた。

 菅義偉官房長官も5月28日の会見で収束の定義を問われた際、「(緊急事態)宣言解除後において感染リスクをゼロにすることはなかなか難しい」と答えている。(安倍龍太郎)