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 「ベイスターズが力の源」「なくてはならない」――。ファンの姿が次々と横浜スタジアムのメインビジョンに映し出されていく。プロ野球DeNAの選手たちが9日、モチベーションビデオを鑑賞した。

 練習前、選手は外野の芝からビジョンを見上げた。ひっそりとした横浜の街頭や自粛を求められた飲食店内などコロナ禍のインタビューで構成されている。

 「無観客でも6月の開幕がすごくうれしくて」と涙ぐむ女性。「生きていく上で野球って別になくていいのかもしれないけど、これだけ楽しみ、喜びを奪われるとは」とさみしがる男性。チームを「心の支え」と表現する人も。「信じてくれている人たちがいる」「今、俺たちに出来ることを」。合間にそんな字幕が挿入される。

 モチベーションビデオは大事な試合を前にチームの一体感を醸成したり、気持ちを高ぶらせたりするために作られる映像だ。選手会長の石田健大(けんた)、主将の佐野恵太らが発案し、球団が制作した。佐野は「SNSなどで自分たちの情報は発信しているが、無観客の状況で、街の声やファンの声を聞く機会が少なくなっていた。ファンの声を改めて聞くことで、開幕へ向けたモチベーション向上になるのではないかと思った」。ラミレス監督は「ファンの方の愛を感じた」。

 静かに、しかし強く、選手たちの背中を押す映像となっている。(竹田竜世)