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 広島県は、新型コロナウイルス感染症対策として、県職員が自身の行動履歴を記録する仕組みの導入を検討している。強制はしないが、プライバシーとどう折り合いをつけるか課題もあり、導入時期は未定だという。

 県業務プロセス改革課によると、職員がスマートフォンやパソコンからサイトにアクセスし、参加した会議や打ち合わせの「同席者」「3密状態の有無」「時間」「場所」を記録する。自分や周囲が感染したときに備えてメモ代わりに使ってほしいといい、将来、県民に利用してもらうことも視野にあるという。

 用意しているシステムでは、集まったデータを県庁内のシステム管理者が見ることができる。8日の県議会総務委員会で県の担当者は「記録する情報には(メモ代わりに撮った)顔写真、いつどこで誰と会ったというプライバシーが含まれる。これを行政が保有することが適当かという課題がある。技術的に解決できないか、検討している」と述べた。

 県は5月1日から、職員が各自の健康観察の結果を記録する仕組みも稼働させている。使用は任意で、体温、せきや呼吸困難、味覚の違和感などの症状の有無を記録する。5月末までの利用者は63人、延べ入力回数は271回という。(八田智代)