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 新型コロナウイルスの影響で夏の第102回全国高校野球選手権大会が中止されたことを受け、茨城県独自の大会を開催する方針を決めていた県高校野球連盟は9日、県内のチームがトーナメント方式で戦う独自大会の詳細を決め、発表した。部員は全員出場可能とし、3年生が練習の成果を発揮できる大会をめざす。

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 県高野連は同日、水戸市内で理事会を開き、5月26日に開催方針を発表していた独自大会の詳細を決めた。開幕は7月11日とし、試合は決勝をのぞき土日祝日に行う。休校による授業の遅れなどを考慮した。当初、決勝を8月2日で検討していたが、出場校数や球場数の調整などにより、4日に変更した。

 大会の名称は「2020年夏季茨城県高校野球大会」。県高野連が主催し、日本高校野球連盟と朝日新聞社などが後援する。トーナメント方式で1試合9イニング制。1週間500球の投球制限も導入する。

 抽選会は県内4地区(県北、県西、水戸、県南)で23日、監督らによる代理抽選で行う。1、2回戦は各地区の高校で戦い、勝ち上がった32チームで再抽選し、3回戦以降を戦う。

 当初、県内4球場を予定していたが、2球場を加えた6球場(ノーブルホームスタジアム水戸、J:COMスタジアム土浦、ひたちなか市民、日立市民、笠間市民、県営)を使用。決勝はノーブルスタ水戸で行う。雨天中止などにより、4日までに優勝校が決まらない場合は、複数の学校を1位として大会を打ち切る。

 原則として無観客試合とするが、試合に出ない野球部員のほか、部員1人につき保護者ら2人まではスタンドへの入場を許可する。従来の茨城大会では、出場選手は事前に登録した20人に限定していたが、野球部全員が出場可能で、試合ごとに出場選手の入れ替えも可能とした。

 感染防止対策として、同じ球場で複数の試合をする場合は、毎試合終了後に1時間、ベンチ内やスタンドを清掃、消毒する時間を設ける。ベンチ内に一度に入る人数は、選手15人と監督、責任教師、マネジャー1人に限定するが、試合中に入れ替わることも可能。

 県高野連の榎戸努専務理事は「公式戦をすることができなかった3年生の救済となる大会を開くことをめざした」と話す。理事会後の会見では「例年とはまったく違う状況だが、熱中症やコロナ対策に最善を尽くしていきたい」と話した。(佐野楓)

大会の概要

【日程】

・1、2回戦=7月11、12日、18日、19日

・3回戦=7月23、24日、4回戦=25日、26日

・準々決勝=8月1日、準決勝=2日、決勝=4日

※雨天中止などで4日までに優勝校が決まらない場合、複数の学校を1位として大会を打ち切る

【試合方式、規則】

・トーナメント方式

・1、2回戦は同地区内で対戦(県北、県西、水戸、県南)。勝ち上がった32チームで再抽選し、3回戦以降を戦う

・9イニング制(10回からタイブレーク)

・コールドあり(5回10点差、7回7点差)

・選手の登録人数に制限は設けず、野球部員全員が出場可能

【感染対策】

・原則無観客。試合に出場しない野球部員、保護者など2人まではスタンド観戦可

・大会運営スタッフや報道関係者らはマスク着用。入場の際に検温し、発熱(37.5度以上)がなくても強い倦怠(けんたい)感がある場合などは入場不可

・試合ごとにベンチを清掃、消毒

・スタンドでの応援は2メートル以上間隔を空ける

・スタンドには音のなる道具は持ち込まず、大声を出さずに拍手での応援を基本とする

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