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 三重県高校野球連盟が9日、すでに開催を決めていた県独自大会について、日程などを盛り込んだ実施要項や大会規定を発表した。新型コロナウイルスの影響で、第102回全国高校野球選手権大会と三重大会が中止になったことを受け、「高校生活最後の舞台として練習の成果を発揮する集大成の場」と位置づけている。

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 今回の県独自大会は、県高野連が主催、朝日新聞社や県教育委員会などが後援する。大会名は「2020年三重県高等学校野球夏季大会」とし、最大62校が出場する予定だ。

 7月11日に開幕。試合は土日祝日のみに実施し、日程が順調に進めば、8月2日に決勝を迎える。開会式と始球式は実施しない。

 今大会はトーナメント方式で、抽選会は6月23日。県高野連役員による代理抽選となる。四日市市営霞ケ浦、県営松阪、ダイムスタジアム伊勢の3球場を会場として使う。

 3年生部員を中心とした選手登録とし、25人までベンチ入りできる。さらに、試合ごとに登録メンバーの変更を可能とし、より多くの3年生が出場できるようにしている。

 選手はベンチやロッカールームでマスクを着用するなど、新型コロナウイルス感染防止策を実行する。また、試合の観戦は、控え部員と保護者らに限る。

 独自大会について、県高野連の岩出卓会長は記者会見で、「3年生部員が高校野球をやってきた区切りの大会を何とか用意できた。次のステージに前向きに進めるような大会になれば」と話した。(大滝哲彰、岡田真実)

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 昨秋の県大会で8強のいなべ総合。主将の田所宗大君(3年)は「目標となる大会があるのはうれしい。今まで応援してくれた人たちに頑張ってきた成果を見せたい」と話した。選手権大会の中止が決まってからも気持ちを維持するため、周りの部員には「三重での大会は絶対にある」と言い続けてきたという。「これで高校野球をやり切れる。めざすは優勝です」

 昨夏の三重大会で4強入りした菰野。戸田直光監督は「これまで夏は必ずあると信じて準備してきた3年生にとって、成果を発揮できる一番良い形の大会を用意してもらった」と話す。

 選手権大会の中止を受けて、3年生部員にはオンラインのミーティングを通じて「頑張れる者だけ残るように」と、あえて厳しい言葉をかけたこともあった。「一つのボールを一生懸命に追いかける純粋な試合ができるように準備したい」と意気込む。

三重県独自大会の新型コロナウイルス感染防止策

・試合前2週間の行動記録を毎日記入する

・ベンチ、通路、ブルペンなどではマスクを着用する

・水分補給は選手個別の容器を使い、コップなどを共用しない

・試合前後のあいさつ、ベンチ前での円陣では大声を出さない

・マウンドに集まる際は口をグラブで覆う

・次の試合の出場チームはスタンド(場所を指定)で待機する

・勝利チームの校歌斉唱はしない

・ベンチやトイレを消毒するため、試合間隔は60分とする

・一般の観戦は認めず、控え部員や保護者らに限る

・審判はマスクなどで口を覆う。人数は4人に限らない

・大会に関係する全ての人は試合当日の朝に検温し、37・5度以上の場合は参加しない

・大会期間中に参加校関係者の感染が確認された場合は、以後の出場を自粛する

・県内の感染状況などによっては、県高野連の判断で大会中止を検討する

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 軟式野球も、県独自の大会が開かれることになった。大会名を「2020年三重県高等学校軟式野球大会」とし、7月25、26日に実施。安濃球場(津市)と、石垣池公園野球場(鈴鹿市)の2球場が会場となる。

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