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 米軍が今年1月、イランの精鋭部隊・革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことを巡り、イラン司法府は9日、米国側に対して司令官に関する情報を提供していたとして、イラン人の男がスパイと認定され、死刑判決が下されたと明らかにした。

 地元メディアによると、男はマフムード・ムサビマジド被告。司法府の説明では、被告は米中央情報局(CIA)とイスラエルの情報機関「モサド」に対し、ソレイマニ司令官の動静に関する情報を伝え、見返りに金銭を受け取ったと認定されたという。一方、被告が革命防衛隊員かどうかといった素性をはじめ、情報の入手や提供の方法などは明らかにされていない。死刑は近く執行されるという。

 米軍は1月3日、イラクの首都バグダッドで、車両に乗っていたソレイマニ司令官を殺害した。米国防総省は声明で、攻撃はトランプ大統領の指示によるもので、ソレイマニ司令官について「米国の外交官と軍人を攻撃する計画を積極的に進めていた」と主張していた。

 イランの革命防衛隊は5日後の同8日、報復として、イラクの米軍駐留基地2カ所に十数発の弾道ミサイルを発射。米軍側に死者は出なかったものの、米イラン間の緊張は一時、急激に高まった。(飯島健太)