拡大する写真・図版荷物で日差しを遮って皇居前を歩く女性=2020年5月11日、東京都千代田区、加藤諒撮影

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 夏本番を前に、早くも各地で真夏日を記録している。風邪やインフルエンザの場合、寒くて乾燥する冬に比べ、高温多湿の夏には患者がグッと減る。ならば新型コロナウイルスも、「暑くなれば落ち着くのでは」と期待してしまう。果たして未知のウイルスは、気温や湿度の影響を受けるのだろうか。

 季節性のインフルエンザは例年、冬に流行するが、春には収束に向かう。また、手足口病の原因となるエンテロウイルスなど、夏に流行するタイプもある。

 だがなぜウイルスの流行期が季節に左右されるのか、その理由はよくわかっていない。では、新型コロナウイルスの特徴はどうなのだろうか。

 長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長によると、コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質の二重の膜で覆われている。この膜は熱や湿度に弱く、膜が壊れると感染性を失う。そのため新型コロナも気温が高く、湿度が高くなるほど感染力が弱まる可能性があるとみている。

 北海道大の高田礼人・人獣共通感染症リサーチセンター教授も、一般的にウイルスは高温や紫外線によって感染力が弱まると指摘する。

 空気が乾燥していると、口から出た飛沫(ひまつ)の水分が蒸発し、軽くなるため長時間浮遊する。逆に湿度が高いと、水分が奪われにくいため飛沫は重く、落下しやすい。太陽の紫外線はウイルスのRNA(リボ核酸)を傷つけるため、働きを弱める効果があるという。宮崎大などの実験では、深紫外線LEDを照射すると、新型コロナウイルスが感染力を失うという結果も出ている。

世界中の科学者が研究中

 ならば、夏になると感染は落ち着くのか。

 森田さんは、新たな感染者数が減っているのはウイルスの特性よりも「緊急事態宣言で行動を制限した効果だろう」と見る。夏の屋外は高温多湿だが、エアコンを利かせた室内は「密室」になるため、注意が必要という。

 高田さんも「冬に比べてウイル…

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