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 フランスで9日、米国で白人警官に首を圧迫されて死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの葬儀が行われた時刻にあわせ、各地で追悼集会が開かれた。パリのレピュブリック広場では約2400人が集まり、フロイドさんが首を圧迫された8分46秒の間、片ひざをついて黙禱(もくとう)を捧げた。フランスで警察の暴力や差別を受けた被害者の家族らが次々とマイクを握り、「差別と闘い、息苦しくない社会を作ろう」などと訴えた。

 パリ郊外から参加したエリジャ・テマさん(18)は「同じ黒人として、フロイドさんの死は衝撃だった。僕は白人の友人といても自分だけ警察官から身体検査を受けたことがあったし、警察は僕らに敬語を使わない。同じフランス人なのに」と語った。一緒に参加した友人のビクトリア・ファイさん(19)も「ヨーロッパ人(白人)みたいで美人ね、と言われることがある。差別は日常にあふれている」と話した。

 仏政府は新型コロナウイルス対策を理由に集会を禁じてきたが、この日は「世界的な共感の広がり」(カスタネール内相)を理由に容認した。(パリ=疋田多揚)