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 米上院は9日、空軍参謀総長にチャールズ・ブラウン太平洋空軍司令官を充てる人事を全会一致で承認した。黒人が米空軍の制服組トップに就任するのは初めて。

 ブラウン氏を指名したトランプ大統領は「米国にとって歴史的な日だ。愛国者で素晴らしいリーダーのブラウン大将とより緊密に働けることに興奮している」とツイッターに投稿。黒人男性が白人警官に暴行されて死亡した事件後、全米に広がった抗議デモへの自身の強硬な対応などに批判が集まる中、黒人の市民らに向けてアピールした。

 戦闘機パイロット出身のブラウン氏は、この事件後に動画メッセージを公表し、「私が部隊で唯一の黒人であることはよくあり、同じ制服を着ていても、『あなたはパイロットか?』と尋ねられた」と差別された体験を告白。「人種差別の問題に耳を傾けたい」と抱負を語っていた。

 米軍全体の制服組トップである統合参謀本部議長には1989年、コリン・パウエル氏(後の国務長官)が黒人で初めて就任した。(ワシントン=渡辺丘)