拡大する写真・図版札幌座「フレップの花、咲く頃に」の舞台写真=高橋克己さん撮影

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 冬と夏の年2回開かれている演劇の祭典「札幌演劇シーズン2020―夏」が8月1日から無事、開催されることになった。新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの劇場公演が休止となるなか、札幌市などで作る実行委員会は「こういう時こそ必要な文化・芸術活動を、どう再開するか模索するのも使命」と開催を決断したという。

 「札幌演劇シーズン」は札幌で上演され好評だった舞台に再演の機会を提供するイベント。2012年に始まり、約9万人の観客を集めてきた。

 今回予定していたうちの1団体が「現段階で公演は困難」として辞退した。だが、札幌市に拠点を置く3団体は、過去に話題を呼んだ作品を1週間ずつ再演することを決めた。

拡大する写真・図版yhs「ヘリクツイレブン」の舞台写真=高橋克己さん撮影

 yhs「ヘリクツイレブン」は企業におもねる町役場の「接待サッカー」を題材に選んだ喜劇を演じる。

 劇団怪獣無法地帯は滝沢馬琴の古典を大胆に翻案した「ねお里見八犬伝」を上演する。

拡大する写真・図版劇団怪獣無法地帯「ねお里見八犬伝」の舞台写真=小林沙亨さん撮影

 札幌座「フレップの花、咲く頃に」は、終戦後のサハリンで交錯する多国籍群像が登場する骨太な作品だ。このほか7月下旬に親子向け特別プログラムとしてシアターZOOプロデュース「ぐりぐりグリム~長靴をはいた猫」の上演もある。

 上演にあたっては、劇場の座席間隔を広くとるとともに、北海道が導入した感染者情報をメールで通知する「コロナ通知システム」を活用し、感染防止に努める。

 実行委の高堂理事務局長は「稽古期間の対策も必要。各劇団、劇場と連携しながら、今後の劇団公演の参考になるようなガイドラインを作りたい」と話す。

 チケット情報などは公式サイト(http://s-e-season.com別ウインドウで開きます)、または実行委事務局(080・3238・3897)まで。(戸田拓)

拡大する写真・図版「札幌演劇シーズン2020―夏」のパンフレット表紙