猫と触れあえる島で毒入りの餌まき、6匹を殺傷した疑い
加治隼人
猫と触れあえる島として知られる北九州市小倉北区の離島・馬島(うましま)で、毒入りの餌をまいて猫を殺すなどしたとして、福岡県警は小倉北区の80代の男を動物愛護法違反と鳥獣保護法違反の疑いで書類送検した。5日付。県警は認否を明らかにしていない。
小倉北署によると、男は馬島で2017年9月~19年5月、毒入りの餌を置き、猫6匹を殺傷したり、カラスを殺そうとしたりした疑いがある。
動物虐待防止に取り組む特定NPO法人SCAT(スキャット、福岡市)が19年10月に刑事告発していた。
SCATによると、馬島では14年末、島内に約90匹いる猫のほとんどに不妊手術を実施。「地域猫」として住民らが見守り、海外からも観光客が訪れるようになった。だが、15年ごろから猫の不審死が相次ぎ、猫の餌場では農薬を塗ったとみられる魚の切り身がたびたび見つかっていたという。現在猫は30匹ほどまでに減っている。(加治隼人)