日立製作所元社長の庄山悦彦(しょうやま・えつひこ)さんが5日、膵臓(すいぞう)がんで死去した。84歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻紘子さん。後日、会社主催の「お別れの会」を開く予定。連絡先は日立製作所秘書室。

 発電機をつくる技術者の出身で、日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)が1985年に運転を始めた核融合臨界プラズマ試験装置「JT60」の建設で中心的な役割を果たした。99年に社長に就任後、03年には約2500億円かけて米IBMからハードディスク駆動装置(HDD)事業を買収するなど、新規事業に力を注いだ。社長と会長をあわせて10年間務め、この間に連結売上高は約8兆円から約11兆円に拡大した。

 だが期待した新規事業で思うように利益が出ず、低迷する業績を立て直すに至らなかった。リーマン・ショック後の09年3月期には国内製造業として当時は過去最大となる7873億円の純損失を計上し、経営責任を取って相談役に退いた。