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 食通にも釣り師にも人気の高いアユ。川と海を行き来する回遊魚だが、その生態には謎も多い。稚魚のとき、海でどう過ごしているのか――宮崎大学と宮崎県水産試験場の共同研究で、アユの知られざる生活史の一端が明らかになった。

 アユは川で生まれ、海で育ち、再び川に戻ってくる。主な清流では1日に漁が解禁され、長い竿(さお)を持った釣り客がずらりと並ぶ。

 だが近年、宮崎県内のアユの漁獲量は激減。稚魚が海で死ぬ例が多く見られている。県水試は、成魚になるまで海でどう過ごすのか、どんな環境を好むのかといった生態を知りたいと考え、宮崎大学農学部の村瀬敦宣准教授(39)に研究を依頼した。

 村瀬准教授のチームは、宮崎県延岡市の沖田川河口周辺で①河口域②波にさらされる開放的な砂浜海岸③波にさらされない閉鎖的な砂浜海岸④入り江の奥――という環境の異なるエリアを設定。2017年10月~18年9月に毎月、その4カ所で地引き網で稚魚を採取し、数や体長を調べた。

 まだヒレが発達しておらず、体長1センチに満たない仔魚(しぎょ)も含め、体長組成を分析。その結果、③の閉鎖的な砂浜海岸が、稚魚にとって最も快適な生育環境であることが分かった。4カ所の中で採取した数が圧倒的に多く、平均体長も比較的大きかった。さまざまな大きさの稚魚が確認できたため、あらゆる生育過程の稚魚が好んで生息していることがうかがえるという。

 稚魚が閉鎖的な砂浜を好む理由…

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