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 経営悪化により3月末で休止していた福智町の温泉施設「ほうじょう温泉ふじ湯の里」が10日、約70日ぶりに再開した。「九州筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフード(香春町)が新しい指定管理者となり、経営再建を目指す。

 ふじ湯の里はナトリウム炭酸水素塩泉の源泉かけ流しの施設で、福智町が2004年に開業。町が100%出資する運営会社が指定管理者となっていたが、19年の年間利用者は約20万人とピーク時より半減した。

 ワイエスフードは国内107店舗、海外39店舗のラーメン店を核に幅広く飲食業を展開。入浴施設の運営は初めてで、入浴関係の従業員13人のうち12人は以前の従業員を雇用し、ノウハウを活用。国内108店目となるラーメン店をふじ湯の里に出し、ラーメンや定食、酒類のほか、地元の福祉施設が作るカレーも提供。不評だったとされる飲食部門をてこ入れする。

 初日は午前中から車で駐車場が混み始めた。十数年来の常連という北九州市の女性(80)は「裸のつきあいの友だちと再会できた」と、くつろいでいた。

 利用料金は中学生以上600円、小学生350円などで、従来と同額。隣接する特産館「ふくちの郷(さと)」も3月末で休止していたが、ワイエスフードが併せて指定管理者となり、11日に再開する。(遠山武)