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 新型コロナウイルスの影響で各地の夏祭りや花火大会が中止になった余波で、げたの売り上げが落ち込んでいる。そんな中、群馬県沼田市のげた職人丸山勝美さん(82)と弟子の高橋枝里さん(31)が室内履きのげたを考案し、インターネットの通信販売を始めた。

 高橋さんは沼田市の地域おこし協力隊員。昨年6月からげた職人をめざし、職人歴67年の丸山さんのもとで修業中だ。「50歳離れていても話が合う」という丸山さんと相談し、「外出が減るなら室内でげたを履いてもらえないか」と、しゃれた内履き用を作ることにした。

 5月初めから試作を始め、主に丸山さんが桐(きり)の木を切り、2人で削った。5~6センチの高さがある通常のげたより低い3・5センチほどにし、床を傷めないよう接地面を広くしてゴムを張った。名称は「平ら下駄(げた)」。高橋さんの発案で、表面に着物の柄の和紙を張ったデザインも用意した。

 足の指が開くよう鼻緒は通常より3倍ほど太くした。「足の血液の循環が良くなる」と丸山さん。1日からインターネットで注文を受け付け始めた。価格は税込み5千円(送料別)。すでに関西や九州など全国から注文が入っているといい、2週間前後で届ける予定。

 丸山さんによると、春以降のげたの売り上げは例年の8割減だという。夏まつりなどの中止に加え、土産に買う外国人観光客がいなくなり、旅館からの注文も減った。2人は「近所の外履きにもできる。楽しく履いてほしい」とPRしている。申し込みはオンラインショップ(https://minne.com/別ウインドウで開きます@yamanohotori)で。問い合わせは丸山下駄製造所(0278・23・1728)。(遠藤雄二)

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