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 経済産業省から新型コロナウイルス対策の持続化給付金事業を委託された団体の理事を務める電通関係者の男性と、同省中小企業庁の前田泰宏長官との関係について報じた週刊文春(11日発売)をめぐり、前田氏が11日、海外で開かれたパーティーで会ったことを認めた。参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏の質問に答えた。

 週刊文春などによると、前田氏は大臣官房審議官だった2017年、米テキサス州でのイベントに参加した際、「前田ハウス」と称し、イベント会場近くのアパートの部屋で知人らを集めパーティーを開催。当時電通社員だった男性が同席したという。男性は持続化給付金事業の委託を受けた「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」に、19年に移り、現在は理事を務める。

 蓮舫氏が、男性と「現地で会ったか」と追及したのに対し、前田長官は「少し接触があった」と認めた。自身は友人が借りたシェアハウスに宿泊し、そこで毎晩パーティーが行われ、意見交換をしていたと説明したうえで、男性が「そのパーティーに1度だと思うが参加したのではないかという記憶がある」と語った。そのほか「コーヒーバーみたいなところで話した記憶がある」とも述べた。

 週刊文春は、「前田House」「雑魚寝宿泊。女子部屋あり」「ビール、ワイン飲み放題、軽食フリー」などと記載された文書の内容も報じている。前田氏は答弁で「そういうチラシがあることは事実」とも認めた。

 蓮舫氏が「国民の疑惑や不信を招く行為は絶対にしていないと言えるか」とただしたが、前田氏は「そういう行為はしていないと認識している」と答えた。

 菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、「(パーティーの)参加者の飲食費は、宿泊者の宿泊費の中から払われ、前田長官もその宿泊費を支払って参加した」とし、特定の会社ではなく大勢の参加者がいたとして「何の問題もない」と述べた。(鶴岡正寛)