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 ブラジル保健省は、同省のホームページから5日に削除した新型コロナウイルスの感染者数や死者の累計数を9日に再掲した。医師やメディアなどから「データの削除は感染拡大を隠すものだ」との批判の声が上がるなか、最高裁判事が8日、同省に対し完全なデータを公表するよう命じた。

 発表によると、9日までの感染者数は累計で73万9503人、死者は3万8406人。米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、感染者数は米国に次いで世界で2番目、死者数は米英に次いで世界で3番目に多い。

 ブラジルでは各州政府が3月以降、外出自粛を要請したが、ボルソナーロ大統領は「経済が壊れる」と反発し、経済活動の再開を強く求めてきた。最大都市サンパウロでも10日から段階的に店舗などの営業を再開する計画だ。感染者数は増え続けており、さらなる感染拡大につながらないか警戒感が広がっている。(サンパウロ=岡田玄)