拡大する写真・図版ブラジル・リオデジャネイロのファベーラ。丘の上に家々が広がっている=2016年7月、田村剛撮影

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 ブラジルで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻さを増しています。米国に次ぐ感染者数は55万人を超え、中南米の半分以上を占める状況です。そんな中で最近、メディアを通じ見聞きするようになったのがスラム街を示す「ファベーラ」という言葉です。低所得者層が密集して暮らす「3密」のもとで被害が広がっていると言われています。武蔵大学のアンジェロ・イシ教授(移民研究)にファベーラの実態や新型コロナ問題を考える上での課題を聞きました。

丘に生えていた植物が語源

 ――そもそも、ファベーラとはどういったエリアなのですか。

 「ブラジル国内の都市に点在している貧しい人たちが密集して暮らす地域を指す言葉です。2014年のサッカーワールドカップや16年の五輪・パラリンピック時に、開催国ブラジルを紹介する日本のニュースの中でも盛んに登場しました。語源は主に南米に生育するトゲのある植物の名称です」

 ――植物の名前がなぜスラム街を意味するようになったのでしょう?

 「19世紀後半、ブラジルで政…

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