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 何万人もの米国人が亡くなるなか、人種問題をきっかけとした抗議デモが全米で発生――。米国で、現在の状況と、社会不安が広がった1968年が比べられている。トランプ大統領も、68年の大統領選を制したリチャード・ニクソン氏が用いた「Law and Order(法と秩序)」という言葉を多用し、勝利の再現を狙っている。

「法と秩序」の回復者を演出

 「警察は、我々を平和に生活させてくれる。たまに問題もあるが、99%は素晴らしい人々だ」

 トランプ氏は8日、ホワイトハウスに地方警察の幹部らを招き、こう話した。

 米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日、白人警官が黒人男性の首を押さえて死なせてから、抗議デモは全米に広がった。警察とデモ隊が対峙(たいじ)するなか、トランプ氏は警察側を擁護する立場を鮮明にしており、今回のイベントもその一環だ。ツイッターには連日、「法と秩序」と投稿している。

拡大する写真・図版トランプ大統領=メリーランド州オクソンヒル、ランハム裕子撮影

 トランプ氏は1日も、ホワイトハウスで行った演説で「私は『法と秩序』の大統領だ」と宣言。同じころ、ホワイトハウス前のデモ隊が強制的に排除された。演説後、トランプ氏はデモ隊がいた場所を歩いて通り、デモで被害を受けた教会前で聖書を手に写真撮影。「法と秩序」の回復者のイメージを演出した。

 「法と秩序」という言葉は、6…

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