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 米ミネアポリスで警官に首を圧迫された黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件などに端を発し、ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命も大切)のデモが全米、そして世界に広がっている。人種を超えた抗議活動の広がりの背景に、ヒップホップの大衆化・グローバル化があると論じる音楽ライターの荏開津広(えがいつひろし)さんに話を聞いた。

拡大する写真・図版「黒人の命も大切だ」。ジョージ・フロイドさんの事件に端を発する抗議デモでは、その言葉がスローガンになっている=2020年6月8日、米ニューヨーク

 ――今回のデモの映像を見ていると、多人種で構成された参加者がヒップホップの曲をかけて歌ったり踊ったりしているのが印象的です。父に警察官を持つラッパーのKiller Mike(キラー・マイク)が「暴動はやめて選挙にいこう」と同胞に呼びかけたスピーチも話題を呼んでいます。

 「ヒップホップというのは、マーティン・ルーサー・キングやマルコムXらの1960~70年代の公民権運動を担った世代の子どもたちがつくった音楽ジャンルです。親たちが担った政治活動を、70~80年代に遊びで解釈したものとある程度言い換えられます。ジャズやファンクなどのポピュラー音楽もアフロアメリカン(アフリカ系アメリカ人)が生み出したものですが、誕生から人権運動と密接に関わっている点がヒップホップの特別な点です」

 ――ヒップホップ史において伝説的なグループであるN.W.Aの曲で、92年のロス暴動のアンセムともいえる「Fuck tha Police」(88年リリース)が今回トレンド入りしてて、このままヒットチャートに復活しそうな勢いですね。

 「ほとんどの日本人はこのグループを知らないかもしれないですが、ビーツ・バイ・ドクタードレというオーバーイヤーヘッドホンのブランドをつくった米エンタメ界の巨人Dr.Dre(ドクタードレ)がこのN.W.Aの初期メンバーと言えば、少しはイメージが湧くでしょうか」

 「アフロアメリカンをターゲッ…

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