拡大する写真・図版ペルーのリマで5月、新型コロナウイルスで亡くなったとみられる遺体を引き取り、霊柩(れいきゅう)車を小道に案内する防護服のベネズエラ人ら=AP。現在も、同じような作業が毎日のように続く

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 中南米で新型コロナウイルスの感染者が140万人を超えた。感染ペースも上がっており、世界保健機関(WHO)は「強いリーダーシップが求められる」と危機感を募らせている。しかし、貧困層の多さや不十分な医療体制などの課題を乗り越えるのは容易でない。

 南米ペルーの首都、リマ郊外に広がる砂の丘を、ジョアン・ファネイテさん(36)は防護服を着て1日に何度も往復する。新型コロナウイルスで亡くなった人の遺体を、火葬場に運ぶためだ。「毎日10体以上、1週間で100体以上を運ぶ。自分の家族にうつさないか、それだけが心配だ」と電話取材に答えた。

 ベネズエラ出身のファネイテさんは2年前、経済危機の祖国を逃れてペルーに避難してきた。電気工事士として働いていたが、今年3月にペルー政府が新型コロナの感染を抑止する外出制限を始めたことで、休業を余儀なくされた。

拡大する写真・図版ベネズエラのマドゥロ大統領=5月4日、ロイター

 代わりに働き始めたのが、火葬場だった。次第に、遺体も回収するようになった。家族とも相談したうえでの決断だった。「働かなければ、食べていけないから」

拡大する写真・図版ペルーのリマで5月、新型コロナウイルスに感染して死亡したとみられる遺体を移動させる準備をする防護服を着たベネズエラ人ら=AP

 ペルーは現在も外出制限が続いているが、新型コロナの感染拡大は止まらない。10日までに、感染者20万8823人、死者5903人が確認された。

 ファネイテさんは亡くなった人…

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