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 寿命が尽きた人工衛星やロケットの部品など、地球の周りで増え続けている宇宙ゴミを減らすため、ゴミにレーザーを照射して大気圏に落下させる小型衛星を開発すると、スカパーJSATや理化学研究所などが11日発表した。2024年にも実験を始め、26年の実用化を目指すという。

 発表によると、開発するのは重さ数百キロの小型衛星。宇宙ゴミにレーザーを照射して表面を溶かし、噴き出したガスの力で大気圏に落とす。レーザーの出力は1円玉も浮かせないほど微弱だが、シミ取りに使う美容レーザーのようにパチパチとパルス照射することで、少しずつ落下する軌道に動かすという。

 宇宙ゴミは1ミリ以上の大きさのものが1億個以上あるとされ、ほとんどが衛星が多く飛び交う高度600~1千キロの付近を回っている。小さくても秒速7・5キロという超高速で、ぶつかると衛星が破壊されたり、故障したりしかねない。

 宇宙ゴミを取り除く衛星は、ワイヤで引っ張ったり、網で引っかけたりする方法も検討されている。レーザー方式はゴミに触らないため安全性が高く、落下させる燃料も不要で低コストが期待できるという。スカパーJSATプロジェクトリーダーの福島忠徳さんは「宇宙ゴミはスケールの大きな問題。社会的に意義のあるこのプロジェクトをぜひ実現させたい」と話した。(小川詩織)