【動画】ノーベル賞受賞から8年。iPS細胞研究の現在地を山中伸弥京大教授や澤芳樹大阪大教授に解説してもらった
様々な細胞になるiPS細胞からつくった「視細胞」を、失明の恐れがある網膜の病気の患者に移植する臨床研究の計画が11日、厚生労働省の部会で認められた。神戸市立神戸アイセンター病院などが移植に向け準備を進める。
移植の対象は、網膜色素変性の患者2人。この病気は、光を感じる網膜の視細胞が正常に機能しなかったり、なくなったりして、失明するおそれもある。
今回の計画は、iPS細胞を視細胞の元になる網膜の組織に変化させ、シート状にして患者に移植し、再び正常に光を受けとめられるようにするのがねらい。
移植には、京都大iPS細胞研究所(CiRA(サイラ))が「iPS細胞ストック事業」で、健康な他人の血液からつくって備蓄しているiPS細胞を使う。神戸アイセンター病院で手術し、腫瘍(しゅよう)ができたり、拒絶反応が起きたりしないか、安全性を1年後に評価する。
iPS細胞をもとにした再生…