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 上野動物園(東京都台東区)の人気者、ジャイアントパンダのシャンシャンが12日で3歳になる。年末に中国に渡る予定なので、国内で迎える最後の誕生日となる。新型コロナウイルス禍で休園が続く中、地元の人たちは「我がまちのアイドル」との再会を心待ちにしている。

 生誕時は約150グラムだった雌のシャンシャンの体重は5日時点で81・4キロまで増え、大人のパンダの8割くらい。旬のタケノコを喜んで食べ、木に登ったり、駆け回ったりと元気な姿を見せているという。

 ウイルスの感染状況の落ち着きを受け、園は今月中の再開に向けて準備を進める。3密対策でインターネット上での事前予約制の導入を検討している。再開日は近く発表されるが、昨年は関連イベントが催された6月12日の誕生日には間に合わなかった。

 そこで、園は12日午前9時から、園ホームページを通じてネット上でシャンシャンに会える「3歳記念企画」を配信する。体重やエサ、フンから成長の過程を振り返るスライドショーや、現在の様子を映した特別動画などを公開する。パソコンやスマートフォンで使えるシャンシャンの壁紙もプレゼントする。

 園の担当者は「誕生日に開園が間に合わなかったのは非常に残念だが、シャンシャンの成長ぶりがわかる内容で、誕生を祝う気持ちで多くの人に楽しんでほしい」と話す。

 上野観光連盟会長の二木忠男さん(66)は「シャンシャンは上野の宝。直接会って誕生日を祝ってあげられないのは残念」と話す。二木さんによると、新型コロナの影響で3~4月の上野駅周辺商店街の人出は通常から7割ほど減った。6月に入って5割ほどに回復したが、かつてのにぎわいは戻っていないという。

 二木さんは「シャンシャンはこれまでもその愛らしい姿で上野の街を盛り上げてくれた。動物園が再開すれば、また街に活気をもたらすきっかけになってくれる」と期待を寄せる。(長野佑介)