堀越理菜
国際自然保護連合がレッドリストの危急種に指定している世界最大のゲンゴロウ「オウサマゲンゴロウモドキ」の羽化に、石川県ふれあい昆虫館(同県白山市)が国内で初めて成功した。
オウサマゲンゴロウモドキはヨーロッパ北部に生息する水生昆虫。同館はラトビア共和国の許可を得て昨年11月に成虫を輸入し、飼育繁殖に取り組んでいる。
初めて羽化したのはメスの1匹。渡部晃平学芸員(33)が6日夕方、確認した。体長は42ミリほどで、大きな部類に入るという。
成虫を譲り受けてから産まれた卵は150個以上あったが、幼虫になれたのは5匹。さらにサナギになったのは2匹で、今回1匹が無事羽化し、もう1匹はまだ土の中にいるという。
「成功しないと国内でもう見られなくなる可能性もある。失敗するのが怖くて毎日プレッシャーでした」と渡部さん。羽化を確認したときには、「出ましたー!」と大声を上げながら館内を走ったという。
最も苦労したのはエサの確保。…
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