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 今年春に卒業した大学生の就職率は98・0%(4月1日時点)で、昨年卒より0・4ポイント高く、2018年卒と並び過去最高だった。新型コロナウイルスの感染拡大後は内定取り消しの動きも出ているが、本格的な採用時期は昨年だったことから、人手不足で学生に有利な「売り手市場」の状況が反映されたとみられる。

 厚生労働省と文部科学省が、国公立24大学・私立38大学の計4770人を抽出して調べ、12日に発表した。就職率は、就職希望者に占める就職者の割合。文系は97・8%、理系は98・5%だった。

 また文科省によると、今春卒の高校生の就職率は3月末時点で98・1%。昨年より0・1ポイント低く、10年ぶりに減少したが、高水準を保った。

 一方、厚労省によると、今春の卒業者のうち新型コロナの影響で採用内定を取り消されたのは、6月10日時点で107人(うち高校生は20人)。入社が延期になっている人は77人(うち高校生は42人)おり、ハローワークなどで支援している。4月以降になって内定を取り消されているケースも多く、こうした人の一部も就職者に含まれている可能性もあるが、「今春卒は影響が限定的。来年卒は企業の採用減など、より影響が大きいとみられる」(担当者)としている。(滝沢卓)