元川崎市職員がヘイトはがき 威力業務妨害容疑で逮捕

土屋香乃子、大平要
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 川崎市川崎区の多文化交流施設「川崎市ふれあい館」に「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」と書いたはがきを送ったなどとして、神奈川県警は12日、同区大島1丁目、元市職員荻原誠一容疑者(69)を威力業務妨害容疑で再逮捕し、発表した。

 捜査1課によると、荻原容疑者はふれあい館にはがきを送付。川崎市役所の男性職員に宛てて「ふれあい館を爆破する」などと書いたはがきも市の事業所に送った。ふれあい館宛ては1月4日、男性職員宛ては同27日、それぞれ職員が読んで対応を取ったことで、ふれあい館の業務を妨害した疑いがある。男性職員宛てのはがきについては「覚えていない」と容疑を否認しているという。

 市の関係者によると、荻原容疑者は下水道部門で長く勤務し、約10年前に退職。はがきの宛先の男性職員は、20年近く前に同じ職場にいた後輩という。ふれあい館宛てのはがきについて荻原容疑者は「男性職員とトラブルがあり、陥れるために送った」という趣旨の説明をしているという。

 ふれあい館を運営する社会福祉法人「青丘社」は、「差別の被害実態を見据えて捜査が進められた。引き続き、卑劣な行為に対して厳正な捜査と処罰を期待します」とのコメントを出した。

 荻原容疑者は、横浜市鶴見区の私立高校に「御校を全て、ばく破し、取りこわす」などと書いた手紙を昨年11月に送った威力業務妨害の疑いで、今月2日に逮捕されていた。差出人として、同じ男性職員の名前が書かれていたという。(土屋香乃子、大平要)