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 藤井聡太七段の史上最年少でのタイトル挑戦に注目が集まる将棋。自動車部品試作メーカー「コーキ・エンジニアリング」(岐阜県岐南町)が極小サイズの将棋セットを作った。伏屋勝彦社長(51)は「将棋ファンの方が名人戦の終局を再現して、部屋に飾るのもいいかもしれない」と話す。

 将棋盤と銀色の駒はアルミ製、金色の駒は真鍮(しんちゅう)製。盤は縦91ミリ×横84ミリ×高さ65ミリ。盤脚はクチナシの実をかたどったとされる伝統的な形を再現した。駒は最大の「王将」が縦7・8ミリ×横7ミリ、「金将」が縦7・3ミリ×横6・5ミリ、最少の「歩」は縦6・8ミリ×横5・5ミリしかない。

 新型コロナウイルスの影響で本業の受注が減り、「空いた時間で従業員教育を」と考えた伏屋社長が4月に、精密工作機械にプログラムを組み込んでつくった。機械はデータどおりの形、大きさに金属を自動切削し駒の文字を刻むが、その際に駒などの部材を機械に固定する小さな治具の製作に特に技術を要した。

 知り合いの将棋愛好家らに見せると精巧さに驚かれ、「対局もできるし、インテリアとしてもよさそう」と言われたという。そのため、社員教育の一環だったが商品化を考えはじめた。ただ、材料費だけでも1・5万~2万円ほどかかるため、受注生産を検討している。(荻野好弘)