拡大する写真・図版不正送金の被害に遭った女性の口座の取引履歴には、2回に分けて計約15万円が知らない人物の口座に送金された記録が残っていた(画面の一部をぼかしています)=2020年2月27日午前、愛知県警緑署、藤田大道撮影

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 インターネットバンキングのシステムを悪用され、預貯金を不正送金される被害が急増している。被害防止の対策として導入された「ワンタイムパスワード」が狙われる手口も目立つ。新型コロナウイルスの影響で利用者が拡大するなか、警察や関係機関が警戒を強めている。

届いたSMS 指示通りに操作すると…

 「ネットバンキングを使うために本人確認が必要です」。2月下旬の夜、名古屋市のパートの女性(54)のスマートフォンに、SMS(ショートメッセージサービス)が届いた。

 女性は3年ほど前から、ある都市銀行のネットバンキングを利用。SMSの送り主はふだん使っている銀行を装っていた。

 文面に記されたURL(インターネットサイトへのアドレス)を押すと、その銀行がロゴなどに使用する色を基調としたサイトが表示された。

 女性が画面の指示通りに、口座番号や暗証番号、事前に登録してある息子の携帯電話番号を打ち込むと、すぐに4桁の数字がSMSに送られてきた。まもなく息子の携帯に電話があり、届いた数字を息子が通話中の画面に入力。画面には「手続きは完了」と表示された。

 翌日、銀行からの連絡で被害に…

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