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 来年1月16、17日に実施予定の大学入学共通テストの追試について、萩生田光一文部科学相は12日の閣議後会見で、「(コロナ禍での学習の遅れを取り戻すために)あらかじめ時間を少しほしいという受験生が選択できる追試」も視野に入れていることを明らかにし、議論を文科省と大学・高校団体などとの協議会に委ねる考えを述べた。

 追試を受験できる対象や日程は、今月中に大学入試センターが発表する共通テスト実施要項で定められる。前身の大学入試センター試験では、追試を受けられる対象は「疾病、負傷などやむを得ない事情により受験できない者」だった。

 萩生田氏はコロナ禍を受けた「柔軟な対応」が必要だと強調。共通テストの追試について「インフルエンザやコロナなどで受けられなかった子のための追試とするのか、あらかじめ時間を少しほしいという受験生が選択できる追試とするのか」を協議会で議論するとしたほか、各大学の個別入試についても「追試の実施や選択問題の設定を確実に行ってもらうことが重要」と述べた。

 一方、11日に文科省が大学・高校団体などと開いた協議会では、コロナ禍での学習の遅れに追試などで対応すると「新たに会場や試験監督官を確保するのが困難」との意見が大学側から出ており、文科省は慎重に検討している。

 協議会で文科省は、全国の高校の約7割が共通テストを予定通りの日程で実施することを望んでいるとの調査結果を示した。17日に第2回協議会を開いた後、共通テストの日程や出題範囲、大学の個別試験の出願時期や出題範囲などについて月内に結論を出す。(宮崎亮