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 福岡県高校野球連盟は12日、夏の甲子園中止に伴う独自大会について、行わないとした決定を取り下げ、開催に転じると発表した。県高野連主催、県教育委員会共催とし、全県規模ではなく、4地区(北九州、福岡中央、福岡、筑後)でそれぞれ大会を開く。各地区上位による「県大会」は現時点では考えない。開幕は7月18日を軸に検討する。

 県高野連は5月25日、新型コロナウイルスの感染状況や休校による学業の遅れなどを踏まえ、開催を断念した。だが、国が高校スポーツに対する支援を打ち出すなか、今月1日には県教委から文書で再考を要請された。これを受け、4地区の指導者らに意見を聞くなどして再検討した。独自大会を見送ったのは、これまで全国でも福岡だけだった。

 地区別としたのは、どこかが感染拡大の影響で中止となった場合でも、それぞれの実情に応じて開催の可否を判断できる利点があるとしている。

 この日の常任理事会後の記者会見で、野口敦弘理事長は「国、県から背中を押していただいた。だからといって不安が解消されたわけではない。より気を引き締めてやっていく」と説明。土田秀夫会長は「決定を翻し、特に3年生に対しては気持ちを惑わせてしまい、おわび申し上げる」と理解を求めた。

 4地区のうち福岡地区では、監督たちが企画した自主的な交流戦が参加33校で決まっていた。こうした動きを支援する必要も感じたといい、この交流戦は公式戦となる独自大会に引き継がれる見通し。