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 大阪府内の公立学校は6月1日から授業を段階的に再開したが、子どもたちに給食を提供するか、自治体によって対応が分かれた。新型コロナウイルスの影響で、給食は出すものの、量を抑えた自治体も。15日の通常授業再開に合わせて給食を始めるところも多い。

 大阪市は1日から給食を再開したが、12日まではパンと牛乳、おかず1品という簡易なものにした。

 同市は児童・生徒を2班に分け、午前と午後に時差登校させている。給食の時間を班ごとに2回にずらさなければならず、食品衛生上、従来通りの品数を出すことができないという。市教育委員会の担当者は「できる範囲で給食を提供したいと考えた」。15日からは通常の給食に戻す予定だ。

 岸和田市や豊中市なども、メニューの品数を減らしたり、主食を個包装のパンに変更したりして1日から給食を再開した。

 富田林市は、中学校は1日、小学校は2日から通常の給食を再開した。12日まで時差登校ではなく、半数ずつが1日おきに登校することとしたため、給食を2回に分ける必要がなく、通常通りの品数を提供することができた。再開にあたっては、机の間隔を1メートル以上空け、子ども同士が向かい合ったり会話をしたりしないよう、各校に通知した。

 同市では5月25~29日の分散登校期間中にも試験的に給食を提供した。市教委の担当者は「保護者の経済的な負担を少しでも減らせるよう、早めに態勢を整えた」と話す。貝塚市の学校も隔日登校だったことから、6月3日に通常通りの給食を再開した。

 堺市は1日から時差登校を始めたが、給食の提供は見送った。市教委の担当者は「給食はマスクを外す必要があるため感染リスクも高い。まずはコロナの感染予防をしながらの学校生活に子どもたちが慣れる必要があると判断した」。感染収束の先行きが見通せない中で、食材を事前に準備することが難しかったという事情もあったという。

 15日から給食を再開するが、初めの数日間は牛乳とパン、おかず1品にとどめ、徐々に通常通りに戻すという。担当者は「一日でも早く給食を再開してほしいという保護者の思いは重々承知しているが、感染対策を重視したい」と話す。

 枚方市や八尾市も同様の事情で12日まで給食は提供しなかった。両市とも15日からは通常通りの給食を再開する。(山本逸生)