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 新型コロナウイルスの感染拡大に対処する群馬県独自のガイドラインの警戒度が13日、最も低い「1」に引き下げられる。自粛づくしの春は過ぎ、感染防止に注意しながらの新たな「日常」。山河は夏の装いだ。

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 尾瀬は春から初夏に向けて移ろう時期。尾瀬ケ原ではミズバショウやリュウキンカといった花々に交じり、無数のワタスゲが風に揺れていた。

 鳩待峠(群馬県片品村)から入山した6日は新型コロナウイルスの感染防止のため尾瀬保護財団や環境省などが入山自粛を要請していた影響でハイカーの数も少なく、山小屋はまだ休業中。静かな尾瀬に野鳥の声が響いていた。入山自粛の表現は徐々に緩和され、いまは県境をまたぐ移動を伴う入山などの自粛を求めている。

 公衆トイレなど密になる場所以外では多くのハイカーがマスクを外して歩いていたが、行き交う際の「こんにちは」は遠慮がちに感じた。(張春穎)

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 前橋市千代田町5丁目のアーツ前橋で、アート展「廣瀬智央 地球はレモンのように青い」が開かれている。イタリア・ミラノを拠点に活動中のアーティストの作品を7月26日まで展示中だ。

 中でも視覚と嗅覚(きゅうかく)とにインパクトを与えるのが、大量のレモンを使った「レモンプロジェクト03」。床いっぱいに敷き詰められたレモン約3万個に目を奪われる。室内には人工的に抽出されたレモンの香りを加えている。展示終了後のレモンはせっけんなどに加工するという。(寺沢尚晃)

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 つつじが岡第二公園(群馬県館林市尾曳町)の館林花菖蒲(はなしょうぶ)園で、ハナショウブが見頃を迎えている。約5千平方メートルの敷地内に、白や黄色、紫など色とりどりの約270品種が植えられ、訪れた人の目を楽しませている。

 市観光協会によると、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年6月に開催してきた「たてばやし花菖蒲まつり」は中止になったが、花は20日ごろまで楽しめるという。

 花の写真を撮りに訪れていた河野裕美さん(63)=館林市当郷町=は「散歩道によく公園を通ります。鮮やかな色が緑の中に映えてきれい。癒やされます」と笑顔だった。(松田果穂)

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 群馬県北部の農園でサクランボ狩りが始まった。33の生産者でつくる沼田さくらんぼ組合の開園式が12日、沼田市沼須町の「あざみ園」であり、関係者が摘み取って早速味わった。

 組合によると、新型コロナウイルスの感染リスクを懸念して開園に慎重な声もあったが、感染状況が落ち着いてきたことなどから開園を決めたという。今年は霜の被害がなく生育は順調で、小野勝司組合長は「まずは移動制限のない県内の方から、広々とした園内でリフレッシュしてほしい」と話した。

 問い合わせは沼田市観光案内所(0278・25・8555)へ。(遠藤雄二)