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 キミのじまんのかぞくは、コロナのじまんのしゃいんです――。暖房機器メーカー「コロナ」(新潟県三条市)は13日、社員とその家族向けのメッセージ広告を地元紙の新潟日報に掲載した。社名から新型コロナウイルスにまつわるニュースに心を痛める社員らに、自信を取り戻してもらいたいという思いを込めたという。

 「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」と題し、小林一芳社長から宛てた形。子どもでも読めるように、全てひらがなとカタカナで書かれている。

 「もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、ほんとうにごめんなさい。かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。わたしたちは、コロナというなまえに、じぶんたちのしごとに、ほこりをもっています」などの内容だ。

 同社によると、新型コロナの感染が広がって以降、社員の子どもが学校などで中傷された事案の報告はないが、落ち込んで帰宅してきた子の話はあったという。広告掲載にあわせて、小林社長は「社名が新型コロナウイルスを連想させることから社員の家族やお子さんが学校やメディアで耳にする言葉に心を痛めることがあった」とのコメントを出した。広告と同じ内容の手紙も社員に送った。

 同社によると、社名のコロナは創業者の内田鉄衛が考案。コロナ放電の色とコンロの青い光が似ていることや、太陽の大気「コロナ」のイメージから、石油暖房機を表現する社名として命名したという。1935年に商標登録した。

 5月発表の2020年3月期決算は、売上高が前年比5・4%減の787億円、最終的なもうけを示す純利益が同69・1%減の3億円で減収減益だった。暖冬と少雪により暖房機の販売が振るわなかったためで、新型コロナ禍の影響はなかったとしている。(長橋亮文)