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 世界最大のフィッシュマーケットである豊洲市場(東京都江東区)が、新型コロナウイルスの影響で青息吐息だ。いつもなら、真っすぐ歩くことなどできない豊洲市場の仲卸売り場。それが、店の前に積み上げていた荷物も客も激減し、普通に歩くことができる。政府の緊急事態宣言に続き、「東京アラート」も解除されたが、仲卸たちは一様に「苦しい」と漏らす。

 仲卸「て良」の井上武久さん(83)は、「お手上げだよ」と苦笑した。感染拡大が深刻になりつつあった3月初旬は、まだ商売が成り立っていた。飲食店向けの売り上げが激減する一方で、スーパーの需要は大幅に伸びていたからだ。

 しかし、「いまはスーパーも落ち始めている」。各地で学校給食が再開され始めたことが原因ではないか、と話す。売り上げは、前年比で約4割減。「笑っていれば福の神が来ると思うから笑っているけど、本音は大泣きだよ」

 ウナギなど川魚専門の仲卸「海源」の中村勝次さん(74)は「6割以上減った」と嘆く。「ウナギやスッポンなんて、自分の家でさばいて食べるもんじゃないでしょ。巣ごもり生活で、最初に需要がなくなった」。緊急事態宣言解除後、なじみ客が戻ってはきたが、「以前は毎日来てくれていたのが、いまは週に2度程度。もうダメだよ」と頭を抱えた。

 ウニの専門家で、市場のウニ取…

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